朝からきっとん
機を織る、
山のむすめの
おもうこと。
この織る布が
知らぬまに、
都のひとの
着るような、
友禅もように
変わらぬか。
けれどもきっとん
織るたびに、
縞のもめんが
長くなる。
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機織り/るりこん
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機織り/わすれなぐさ
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機織り/なでしこ
機織り
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
山のむすめが織ったものが、きれいでかわいい帯になっただろうな、と空想し、貝の口や蝶々結び、おたいこ、いろんな帯び結びを描き、デザインを作ってみました。
素朴な縞模様、小鳥や鈴の模様をあしらった帯、ちょっと和風なリボン柄です。