闇夜に迷子の
星ひとつ。
あの子は
女の子でしょうか。
私のように
ひとりぼっちの、
あの子は
女の子でしょうか。
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闇夜の星/こくたん
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闇夜の星/うすずみ
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闇夜の星/あい
闇夜の星
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
夜空のような地色の上に水玉模様を散らすと、まるで星がきらきらと輝いているようです。
みすゞさんの512 編の詩の中には、意外かもしれませんが、ジェンダーコンプレックスがテーマになっているものが幾つかあります。「闇夜の星」もその一つ。
彼女が生きた大正時代、学問や創作などは男性のものとされ、女性が社会参画する選択肢はありませんでした。
そんな事を思いこの詩を読むと、心から訴えたい事が見えてきます。
星のように輝きたい、自由に詩を創作したい、そう願った気持ちを表現してみました。