雪がふる、
雪がふる。
落ちては消えて
どろどろな、
ぬかるみになり
雪がふる。
兄から、姉から、
おととにいもと、
あとから、あとから
雪がふる。
おもしろそうに
舞いながら、
ぬかるみになり
雪がふる。
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淡雪/こんねず
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淡雪/せきちくいろ
淡雪
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
しんしんと、静かに降り続く雪をイメージしました。
縞模様に伸びた植物と、その上から透ける淡雪、青い花は空のように、灰色は雪景色のように、
黄色は雪景色の中の暖かな部屋のあかりのように、と描きました。