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こだまでしょうか

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。

「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)

〈デザイン解説〉

みすゞの代表作でもある「こだまでしょうか」。
優しさ溢れる詩から感じられるのは、とにかく、きれいで透き通った無限の世界。
その優しさは、水面に浮かぶ蓮をイメージした桃色の花で表現、背景の水玉(こだま)が溶け込むような一枚に仕上げました。