白菊、黄菊、
雪のうような白い菊。
月のような黄菊。
たあれも、誰も、みてる、
私と、花を。
( 菊は、きィれい、
私は菊を持ってる、
だから、私はきィれい。 )
叔母さん家は遠いけど、
秋で、日和で、いいな。
花のお使い、いいな
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花のお使い/こんあい
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花のお使い/うすべに
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花のお使い/るりいろ
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花のお使い/そらいろ
花のお使い
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
折り紙で作ったような鳥の形に合わせ、野菊やクローバー、ハルジオンなど、野に咲く素朴な花のブーケをデザインしました。
ハミングのような軽快さを感じる「花のお使い」。このリズム感を表現するために、モチーフを規則正しく並べました。並べてみると、小さな花のブーケも一輪の大きな花のようで、新しい個性が見えてきます。
遠い道のりも花束を持っていると、嬉しくなって、歩くのも楽しくなってくる。詩のリズム感からそんな感情が伝わってきます。
時には、家族や友人、大切な人へ「花のお使い」をしてみるのも素敵です。