空のあちらに何がある。
かみなりさんも知らないし、
入道雲も知らないし、
お日ィさまさえ知らぬこと。
空のあちらにあるものは、
海と山とが話したり、
人が烏になりかわる、
不思議な魔法の世界なの。
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空のあちら/うすぐんじょう
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空のあちら/みずあさぎ
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空のあちら/さくらねず
空のあちら
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
空の向こうには何があるのでしょうか?
空や雲の成り立ちは理屈でわかっていても、季節や時間、晴れや雨などの天候、同じ日は1つとない空はまさに「不思議な魔法の世界」です。
そんな空の向こうの大きな世界に、みすゞさんは思いを馳せていたのでしょう。
このデザインは、地層のような雲を描き、それぞれの層に、雫や星、波、雪降る木立を重ね、その空間をゆったりと羽ばたく鳥をレイアウトしました。
不思議な魔法にかかった空を描いてみました。