私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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私と小鳥と鈴と/はいうめ
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私と小鳥と鈴と/なのはないろ
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私と小鳥と鈴と/せきちくいろ
私と小鳥と鈴と
「金子みすゞ 童謡全集」(JULA 出版局)
〈デザイン解説〉
みすゞさんの詩の中でも一番の代表作とも言える「私と小鳥と鈴と」。
毎年、この詩をテーマにデザインを作っていますが、世に出ていないものも含め、このデザインは7作目となります。少し可愛いデザインを作りたいと思い、
とにかく、描きたいものを1つのデザインの中に閉じ込めてみました。
鈴や小鳥はもちろん、柑橋系フルーツ、星、波、虹、本、お花、鳥の巣、空、雲、魚....
みんな違うけど、共感出来る世界、そんなメッセージを込めてみました。