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星とたんぽぽ

青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

〈デザイン解説〉

目には見えないけれど、私達にとって大切なもの、みすゞさんはその大切なものを「たんぽぽの根っこ」と「昼間の星」に例えています。春になると町のあちこちで見られるかわいい黄色の花が印象的です。
石垣の隙間や道路の端っこでもたくましく生きています。花の季節が終わると、葉を枯らし、土の中で次の春まで根っこだけで生きていくそうです。春以外の季節は、他の草達に地面を分け与え共存していく優しいたんぽぽ。生きる強さ、他者との共存を選択するということは、今の時代を生きる私達の心にも強く響くな、と思いました。
たくましくて、強くて、優しくて、かわいいたんぽぽ。
星のような綿ぼうしと凛としたその姿を描いて見ました。